テーマ:「嚥下障害の臨床:市販されている評価機器から得る情報とその臨床活用」
講師 :柴本勇先生(聖隷クリストファー大学)
日時 :2025年10月26日(日)13時00分~15時30分 オンライン方式
対象 :言語聴覚士 ほか
参加費:当研究会会員の方 無料(年会費の納入完了を前提とさせていただきます)
会員外の方 3,000円
定員 :100名
申し込み方法:当研究会ホームページ
締切 :2025年10月24日(金)
*詳細は当研究会ホームページをご参照ください。
今回、第17回言語聴覚療法技術セミナーとして「嚥下障害の臨床:市販されている評価機器から得る情報とその臨床活用」を企画いたしました。
ご案内期間が短く大変恐縮ではございますが、貴会会員の皆様へご周知いただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。
近年、嚥下障害に関連する評価機器が多数市販されています。これらの機器はそれぞれ明確な意図をもって開発されており、臨床家が機器を導入する際は、その機能を深く理解し、高い汎用性を発揮させ、確かな効果を上げることが求められます。特に施設で導入する際には、導入後の臨床力の向上が期待されます。そのためには、単なる機器の操作方法だけでなく、対象者の選定や臨床的な視点を含めた活用方法を理解することが不可欠です。さらに、正確な情報を得るための実施技能の習得も重要となります。摂食嚥下リハビリテーションでは、これまでたくさんの評価方法が考案・実践され、多くの恩恵をもたらしました。しかし、その多くは行動レベルの評価が中心であり、量的評価や嚥下に関連する諸機能の評価は複数の機器を同期させる必要がありました。近年開発されている機器は、量的評価ができ、嚥下時の他機能を可視化できます。これは、臨床経験や基礎知識の有無にかかわらず、機能的・定量的評価が行えるようになったことを意味します。この特長を臨床で有効に活用できるよう、機器の特徴や活用について検討したいと思います。本セミナーでは、嚥下運動モニタ「B4S™」、嚥下呼吸モニターシステム「iSwallow monitor」、超音波装置、表面筋電バイオフィードバック「PAL METER」、口腔内細菌カウンタを取り上げ、その情報を摂食嚥下リハビリテーションでどのように活用し、嚥下障害の方々の機能向上や安全な経口摂取の確保につなげられるかを考えます。当日は、一部機器について実際の方法を供覧すると同時に、使い方の技能やコツ、臨床や研究での具体的な活用方法について、参加者の皆さまと共に確認し、検討を深めたいと思います。
翌日からの臨床の視点のプラスとなるよう、丁寧に解説をしてまいりたいと思いますので、是非ご参加いただけますと幸いです。講師は前回に引き続き柴本勇先生です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。